本年度(平成15年度)は、平成12年度から継続して収集した資料に基づき、「近代天皇制における女性の社会的位置について」の考察と分析を行った。その詳細は、文部科学省研究振興局学術研究助成課又は日本学術振興会研究事業部研究助成課に提出予定の「科学研究費補助金研究成果報告書」に記すが、簡略に示せば、近代日本における職業と社会活動のうち、著名な女性達が担った主な職種と社会的肩書きについてまとめ、それが近代日本社会全体に占める割合と性格について述べた。なお、平成12年から平成15年にかけて、「近代天皇制における女性の社会的位置について」というテーマに関連する論考をいくつかまとめてきたので、以下に列挙する。 (1)「明治天皇の救済事業と軍事援護」『静岡精華短期大学紀要9号』平成13年1月 (2)『ミカドと女官』恒文社21 平成13年5月 (3)『雅子妃とミカドの世界』小学館 平成14年1月 (4)「日清・日露戦争と華族」『月刊歴史読本5月号』新人物往来社 平成14年3月 (5)『四代の天皇と女性たち』文藝春秋社 平成14年10月
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