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2001 年度 実績報告書

日本仏教史におけるジェンダーの研究(真宗教団における「坊守」を中心として)

研究課題

研究課題/領域番号 12610359
研究機関久留米工業高等専門学校

研究代表者

松尾 一  久留米工業高等専門学校, 一般科目文化系, 助教授 (80249870)

研究分担者 高橋 正郎  久留米工業高等専門学校, 一般科目理科系, 講師 (70311107)
後藤 明信  九州飴谷短期大学, 仏教科, 助教授 (00234972)
小宮 厚  久留米工業高等専門学校, 一般科目文化系, 助教授 (20178370)
キーワード真宗 / ジェンダー / 坊守 / 絵系図 / 御文 / 蓮如
研究概要

日本仏教史におけるジェンダーを真宗教団の坊守が考える作業として、本年度は仏光幸教団が作成した絵系図と本願寺蓮如の伝道文書である「御文」を分析した。とくに、絵系図は、山南光照寺本、宝田院本を詳細に原本調査を行い、従来学会で紹介されている写真版よりも、原本のえがかれた男女の筆づかいに個人差がみられ、性差もはっきりしていることを確認した。また、蓮如が「御文」については、戦団前期の写本である荒尾道栄本、下間蓮崇本、超膳幸本等を、本願寺史料研究所(京都市、浄土真宗、本願寺派)の協力のもとに写真版を入手することができた。「御文」については、テキストの問題を基礎研究として行った上で、蓮如の「女人径佛」論としての特色を「坊守」から「内方」への性格変化の中に教説の展開がなされていることを確認し、一部研究成果を発表した。また同時に教団内における<僧の仕>形成・分析が必要であると説読し、本願寺における「内僧」の形成関係史料の収集を行うこととした。また同時に女性(ジェンダー)と仏教を扱うためには。真宗史料からの抽出が必要であるため、すみやかにかつ確実な方法としては、データベース化が必要であるから、その作業にも着手した。およそ、2万点の資料カードの入力作業を開始し、次年度にはデータベース作成の作業を本格化させる準備を行った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 遠藤(松尾)一: "蓮如教団における女性の地位と役割(1)"仏教史研究. 39. 20-50 (2002)

  • [文献書誌] 遠藤(松尾)一: "後鳥院の<怨霊>とその成仏"仏教史学研究. 44-2. 1-21 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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