平成12年度の研究成果としては、以下のものがあった。 1)朝鮮ソウルから清朝北京へ使わされた朝鮮使節の年表を、『同文彙考』等を校勘しつつ、ほぼ半分作成した。燕行の年月日、使節3名の名前、その目的からなる。これによって、『燕行録』の著者を同定することが簡便になった。 2)設備費として購入した『韓国文集叢刊』より、朝鮮・清朝国際関係史にかかわる史料をぬき出した。 3)韓国ソウルへ赴き、数多くの『燕行録』にかかわる史料を蒐集した。 4)日本における『燕行録』の相当部分を調査し、収集した。 5)韓国ソウルにおいて、東国大学校林基中教授と会い、氏が出版を計画している『燕行録全集』の進歩情況などについて話し合い、協力を申し出た。
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