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2001 年度 実績報告書

トルコ系遊牧民ヤージュ・ベディルに関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 12610381
研究機関立命館大学

研究代表者

江川 ひかり  立命館大学, 文学部, 助教授 (70319490)

キーワード遊牧民 / オスマン帝国 / トルコ共和国 / 家畜 / バルケスィル / じゅうたん
研究概要

本年度は、大きくわけて以下の三つの作業をおこなった。
第一は、昨年度までに収集・整理された、イスタンブル総理府オスマン古文書局所蔵文書の考察を踏まえた現地調査である。2001年7月30日から8月11日にかけて江川ひかりがトルコ共和国へ出張し、海外共同研究者であるイスタンブル大学文学部イルハン・シャーヒン教授とともに、史料の解読・考察作業と現地調査とにあたった。江川およびシャーヒン教授は、具体的にはヤージュ・ベディル遊牧民グループ出身者が定住した西北アナトリアのバルケスィル県スンドゥルグ郡およびビガディチ郡に帰属するヤージュベディル村、カヤルデレ村、カラカヤ村などを訪ね、解読した史料の確認作業をふくめてインタヴューを行なった。その結果、彼らはヤージュ・ベディル遊牧民グループ出身者であることをみな自覚してしていること、諸村の多くは夏はタバコ栽培に、冬はじゅうたん製造に従事していること、遊牧生活をおこなっていた当時のことをはっきりと記憶している者が存在すること、彼らが織るじゅうたんの文様のなかには遊牧生活を想起させるテントや弓があることなどが確認された。第二は、現地調査を踏まえて、本研究の中間研究報告として、英文論文「The Yagci Bedir Yuruks」を共同で執筆し、『日本中東学会年報AJAMES』No17(2002年3月発行予定)に掲載が決定された。第三は、イスタンブルの総理府オスマン古文書局およびアンカラの国立図書館において、ヤージュ・ベディル遊牧民に関する古文書の収集および解読、データ整理作業を昨年度に引き続き継続していることである。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Hikari EGAWA, Ilhan Sahin: "The Yagci Bedir Yuruks"AJAMFS(日本中東学会年報). No.17(予定). 1-11 (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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