(1)パソコン、スキャナー、画像処理ソフトなどの主要設備を整えた。すでに手作業での分析を終えていた仲津山古墳および日上天王山古墳を対象として、画像上での分析を試みて精度の確認をおこなった。また、あわせて分析手順のマニュアル化を進めた。 (2)奥の前1号墳の第一次発掘調査を実施し、中心埋葬である長持形石棺の構造および埋置状況の解明、人骨および副葬品の回収、後円部後端側および前方部側縁の墳端確認、段築成状況の把握、などをおこなった。きわめて作りの良い円筒埴輪および楕円筒埴輪を伴うことが判明した。 (3)かつて奥の前1号墳から出土した遺物のうち、すでに回収されていた竪矧板革綴短甲の破片を精査し、接合・実測をおこなった。
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