今年度の資料収集は宮内庁書陵部を中心に行なった。書陵部には御会関係資料がまことに多く、そのうち、以下の資料を紙焼にて複写収集しただけで、予算が終わった。来年度もさらに調査する必要がある。 ●禁裏和歌御会留 慶長一天保 江戸写 24冊 葉(函)973(号) (葉室家伝来の写本。慶長から天保までの主に御会始を中心とする記録。)●□禁裏御会写 元文元-延享五 江戸写 24冊 (御)150 588(御所に伝来した写本で、元文元年七夕御会から延享五年六月二六日洞裏玉津島社御法楽まで。)●公宴御会和歌 寛延元-宝暦十江戸写 11冊 (御)501 863(御所伝来の写本。延享五年正月二四日の和歌御会始から、宝暦十年十二月二五日の内々聖廟御法楽まで。)●公宴御会和歌 宝暦六-十一写 6冊(鷹)105(鷹司家伝来の写本で、宝暦六年正月二十四日の和歌御会始から宝暦十年十二月二十四日月次御会まで。) 御会和歌データベースは少しずつ内容を増やしているが、やはり、書陵部のものの確認が必要だと思われる。来年度も継続して行なう。 御会データベースについては、大量のもので遅々として進まないが、少しでも入力を進めるべく努力している。 以上が本年度の実績概要だが、今年度もまだ成果を出すには至っていない。来年度は研究終了の年であり、全体を把握することができるよう、より一層の研究を進めていきたいと考えている。
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