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2000 年度 実績報告書

俗文学資料による中国近世音の研究

研究課題

研究課題/領域番号 12610462
研究機関東北大学

研究代表者

花登 正宏  東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (60107175)

キーワード敦煌資料 / 白話小説 / 元曲 / 宋詞 / 俗文学資料 / 中国近世音
研究概要

本研究は、俗文学関係資料を利用することにより、中国近世音の実態の一斑を解明しようとするものである。中国近世音研究は具体的には唐末五代より清末に至る間の音韻状況を解明するところにその目的があり、その解明に当たっては、従来『韻鏡』・『七音略』等の等韻図あるいは元代の編纂になる『古今韻会挙要』・『中原音韻』、さらには『韻略匯通』・『韻略易通』等明清以来陸続と刊行された当時の地方音を反映する韻書等が主たる資料として使用されてきた。本研究はこれらの資料に加え、変文等の敦煌文学資料、宋詞そして元曲、さらには白話小説あるいは説唱文学資料に見られる押韻・別字異文等を分析・検討することにより当時の音韻状況を明らかにしようとするものである。本年度はその初年度として、まず国内において利用可能な白話小説資料にいかなるものがあるか、その調査と蒐集を行った(資料の整備)。ついで蒐集した白話小説資料の一部については、本文中に見られる俗字・異文、さらには本文中あるいは眉欄に見られる音注のうち音韻学的に有用と思われるものを抽出し(資料の整理)、それらを利用して、当該資料に反映されている音韻状況を明らかにすべく、その分析に着手した所である(資料の分析・解明)。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 花登正宏: "劉熙載『四音定切』における反切理解"『中国文人の思考と表現』所収(汲古書院). 534-550 (2000)

  • [文献書誌] 花登正宏: "關於李〓《切韻考》的反切理解"『漢語音韻学第6届国際学術研討会論文集』所収. 95-102 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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