研究概要 |
本研究の第二年度では,各研究分担者が前年度に設定した研究目標にむかってさらに研究を進めるとともに,前年度に購入したコンピュータ,スキャナー,マイクロリーダープリンターにテキスト分析ソフト,編集ソフト,OCRソフトを実際に稼動させて,各自の目標についてのコンピュータ分析の実効性と可能性を探った。そして年度の後半に各分担者が自分の研究成果を発表し,全員で討議する研究会を5回開催した。(9月29日,発表者海老根,10月13日発表者中村,11月10日,発表者大久保,11月24日,発表者石和田,12月15日,発表者真野)。この間10月20日に関西外国語大学の豊田昌倫教授,1月25日に東京大学の斉藤兆史助教授を招き,文体論と文体分析について話をしてもらい,知見を広め,また研究の方向について意見を求めた。また本学文学部の埋橋勇三教授には随時助言をうけたが,1月19日全員参加の研究会で,コンピュータを使用する言語分析の実際の運用について,総括的な説明を実地指導をうけた。当初の予定では石和田が文献調査と意見交換のための英国に出張する予定であったが,政治状勢のため予定を変更し,国内(京都)での文献調査に切りかえ,国内での資料募集に努めた。最終年度での報告書作成にむけて,研究目標と分析のための方法論の確立を達成することができた。
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