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2000 年度 実績報告書

談話連結詞の通時的研究:文法化を関連性理論で説明

研究課題

研究課題/領域番号 12610517
研究機関神戸女学院大学

研究代表者

東森 勲  神戸女学院大学, 文学部, 教授 (20148604)

キーワード関連性理論 / 談話連結詞 / 文法化 / 通時的研究 / 概念的意味 / 手続的意味 / シェークスピア英語
研究概要

本年度は英語の談話連結詞の中で、形容詞から談話連結詞へと文法化が行われたと考えられるbut,still,likeを取り上げ、関連性理論の枠組みで、それぞれの意味変化をどのように一般化できるか、その際の問題転を指摘することができた。概念的(conceptual)から解釈的(interpretive)という変化が文法化における通時的に一貫した原理かということも、シェークスピア英語についてはArden版Shakespeare CD-ROMと翻訳書の比較とか現代英語についてはCOBUILD DIRECTやその他New ICAME CD-ROMなどを比較して検討した。結論的には、通時的には概念的から解釈的に至る途中の段階が存在することを、たとえば、still1語で概念的および手続的を兼ね持っている場合があることを例証した。また、談話連結詞が連続する場合、たとえば、but+stillの連語の場合にはShakespeareの作品では<手続的>+<手続的>のみでなく、<手続的>+<概念的>の段階も認められた。sort of+likeの連語の場合には<概念的>+<手続的>となり、また、談話連結詞whyは関連性理論では<手続き的意味>を高次の発意に対する制約として説明されることもみた。次年度はこのwhyと同様に現代英語では間投詞(interjection)から談話連結詞として用いられているもの(ALASなど)を同様にシェークスピア英語から現代英語への変遷の中で考察を続けたい。これらの情報をデーターベースにする努力もする予定。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 東森勲: "シェークスピアの作品における談話のつなぎ語の意味と文法化"神戸女学院大学論集. 47・2. 66-89 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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