研究課題/領域番号 |
12610519
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研究機関 | 大阪成蹊女子短期大学 |
研究代表者 |
中島 恵子 大阪成蹊女子短期大学, 英文学科, 教授 (20188949)
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研究分担者 |
藤木 隆義 宝塚造形芸術大学, 造形学部, 助教授 (10289100)
古賀 哲男 大阪市立大学, 文学部, 助教授 (60178241)
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キーワード | ポストモダニズム / メタフィクション / アヴァンギャルド(前衛) / 批評理論 / アイロニー / 現代カナダ文学 / 詩(言語詩) / メディーバリズム |
研究概要 |
研究代表者・中島および分担者・古賀・藤木は、在外研究として平成12年9月2日より16日までカナダ・米国でインタビューおよび研究調査を行なった。(1)Toronto大学中世研究センター所長David N.Klausner大学院教授(2)Toronto大学Linda Hutcheon英文学教授(MLA会長)(3)Brooks大学Klay Dyer英文学助教授、Dorothy Griffiths教育心理学教授(4)Shaw Festival:Dr.Denis Johnston(演劇家)(5)Rutgers大学Barry V.Qualls英文学科教授、と会見を行なった。研究の総合的成果を得るため、各インタビューには研究者全員が参加した。 中島はToronto大学でO.Wildeに関する資料を調査するとともに、Brooks大学Dyer助教授およびのGriffiths教授との会見でVictorian Canada,Canadian Literatureについて助言を得るとともに演劇家のJohnston氏から情報を入手した。カナダ文学研究の出発点として発表論文の「カナダ詩人Robert Service-ユーコンのふたつの歌」、また今回の在外研究の成果としては「マーガレット・アトウッド-『闇の殺人ゲーム』点描-」でAtwoodの作品に内包された創作理論を分析した((1)(2))。古賀は、"Postmodernism in Canadian Writings:A Brief Survey"を出発点とし、今回のHutcheon教授との会見の模様をInterview with Linda Hutcheonとして『英語青年』(2001年近刊号)に成果として発表。((3)(4))現在、Hutchoen教授の著書である文化批評論の翻訳作業を進めている。藤木はToronto大学でKlausner教授との会見および入手した資料を基に発表論文「チョーサーにおける笑いとことわざ」に成果をまとめた。なお、「Troilus and Criseydeにおける「夜明けの歌」」他、がテーマの出発点となっている((5)(6))。なお、共同作業としてLinda Hutcheon:Irony's Edgeの翻訳を計画している。
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