研究課題/領域番号 |
12610541
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
金沢 美知子 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (60143343)
|
研究分担者 |
塩川 徹也 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (00109050)
米重 文樹 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (20008915)
|
キーワード | 18世紀 / ロシア小説 / 古典主義 / バロック / センチメンタリズム / カラムジン / フランス |
研究概要 |
今年は昨年度整備した研究環境を発展させ、更に次のような作業を行った。 1.ロシア18世紀文学・文化関係の図書を購入した。 2.東京大学所蔵のロシア18世紀関連のマイクロフィッシュの中から、研究の対象となるものをおこした。 3.カラムジンとロシア・センチメンタリズム、ロモノーソフ、クニャジニーン、デルジャーヴィンの作品、ベリンスキーの18世紀観などについて研究を行った。これらの研究は作家の創作技法にとどまらずその世界観をも視野に入れている点に特徴がある。また翻訳も数点含まれている。研究成果は「ロシア18世紀論集」第2号として近日中に発行の予定である。 4.ドストエフスキーの初期作品と18世紀ロシア文学特にセンチメンタリズムの関係について金沢が考察、論文にまとめた。 5.18世紀ロシア文化に大きな影響を与えたフランス17・18世紀の思想と文学について塩川が研究し、論文にまとめた。 6.東京大学において大学院生と共同で18・19世紀文化研究会を数回開き、18世紀の文化的コンテキストに対する理解を深め、小説文学が成立、発展する経緯についても考察を行った。この研究会には学外からの参加もあった。 来年度はこれらの作業を継続し、また総括して、成果をまとめる予定である。
|