• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2002 年度 実績報告書

アストン旧蔵江戸期・明治初期朝鮮語学書写本類の研究

研究課題

研究課題/領域番号 12610546
研究機関大阪外国語大学

研究代表者

岸田 文隆  大阪外国語大学, 外国語学部, 助教授 (30251870)

キーワードアストン / 朝鮮語学書 / 漂民対話 / 交隣須知
研究概要

本年度は、昨年度に引き続き、アストン蒐集朝鮮語学書写本類のうち、特に「交隣須知」と「漂民対話」を中心に調査・研究作業を実施した。まず、「交隣須知」については、アストン蒐集本以外の写本・刊本との対校、朝鮮司訳院倭学書「倭語類解」との関係についての検討・考察、「交隣須知」の系統関係についての検討・考察、データベース作成(コンピュータ入力、継続中)をおこなった。また、本年度、「交隣須知」についての2つの研究成果が発表されたが(斉藤明美、呉満両氏によるもの)、それらについての分析も実施した。次に、「漂民対話」については、対馬由来の朝鮮語学書類(「交隣須知」「惜陰談」「講話」「和韓問答」)との影響関係についての調査・検討、朝鮮語本文と日本語対訳との関係についての調査、朝鮮語の性格についての検討・考察をおこなった。この調査・検討の結果、「漂民対話」は、従来考えられてきたように薩摩苗代川において独自に自生的に生まれたものではなく、対馬由来の朝鮮語学書類をベースにして換骨奪胎したものであることが明らかとなった。また、データベース作成(コンピュータ入力、継続中)もおこなった。また、昨年度にひきつづき、京都大学、東京大学、九州大学、鹿児島県立図書館等に所蔵される関連諸資料の調査・収集も実施した。
なお、本年度研究の成果の一端は、平成14年10月6日天理大学において開催された第53回朝鮮学会大会において口頭発表し(発表題:「『漂民対話』の朝鮮語-その虚構的側面-」)、その後『京都大学言語学研究』21号に投稿、掲載された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 岸田文隆: "「漂民対話」の朝鮮語-その虚構的側面-"京都大学言語学研究. 21. 109-145 (2002)

URL: 

公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi