研究課題/領域番号 |
12610565
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研究機関 | 昭和女子大学 |
研究代表者 |
池上 嘉彦 昭和女子大学, 文学部・英米文学科, 教授 (90012327)
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研究分担者 |
小川 喜正 昭和女子大学, 文学部・英米文学科, 教授 (80194463)
朝尾 幸次郎 東海大学, 英語文化コミュニケーション学科, 教授 (40102462)
金子 朝子 昭和女子大学, 文学部・英米文学科, 教授 (10138505)
高味 み鈴 昭和女子大学, 文学部・英米文学科, 助手 (30226922)
小林 多佳子 昭和女子大学, 短期大学部・英語英文学科, 助教授 (50249009)
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キーワード | 日本人英語学習者 / 書き言葉 / 話し言葉 / ICLE / LINDSEI |
研究概要 |
平成12年度から14年度の3年計画で、日本人英語学習者の書き言葉および話し言葉のコーパスを作成し、その語彙、構造、談話の特徴を分析している。特に語用論的運用能力の発達について、他の文化圏の英語学習者の場合と比較対照しつつ研究するために、本年は昨年に引き続き以下の研究活動を行なった。 1.書き言葉データ収集 既に大学3・4年生約200名からargumentative essayを集め、ICLE(International Corpus of Learner English)のデータとしても利用できるように、その中から20万語をファイルし、Louvain大学に送付したが、日本語以外を母語とする学習者と運用能力に格差がある為、より高いレベルのデータを10万語追加して収集することを決定した。 2.話し言葉データ収集 既にLINDSEI(Louvain International Database of Spoken English Inter-language)の基準に従い、大学3・4年生52名のインタビューをLouvain大学に送付済みで、他国のデータ収集の完了を待っている。 3.被験者へのアンケート 書き言葉、話し言葉のデータを収集した被験者全員に、性別、年齢、教育、英語学習、英語圏への留学経験等に関してアンケートを行ない、データを研究目的に使用することへの承諾も得た。書き言葉の被験者へのアンケートは、レベル調整が終わり次第Louvain大学に送付する。話し言葉の被験者へのアンケートは送付を完了した。 4.コーパスワークショップ研究発表会開催 平成13年10月5日(土)・6日(日)の2日間にわたり、昭和女子大学を会場としてコーパスワークショップ研究発表会を開催し、延べ100名余りの参加者があった。第1日目には、ニュージーランドのオークランド大学からRod Ellis教授を招き、"Real Data, Real Pedagogy"のタイトルで講演、コーパスに関する研究、ICLE、LINDSEIを利用しての研究発表が行なわれた。第2日目には、コンピューターを実際に利用して、コーパス分析の方法についての発表、ワークショップが行なわれた。 5.分析研究 昨年行なった動詞の時制の習得、that節を導く5つの動詞の頻度、つなぎ言葉の特徴に関してのパイロット研究を基に、データ数を増やし更に研究を進めた。ICLEのbase-line dataと日本人dataとを比較した"I think"の使用に関する研究も始められた。
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