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2001 年度 研究成果報告書概要

ベルギー象徴派研究-フランドルとワロニーの相克と共生

研究課題

研究課題/領域番号 12610571
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 文学一般(含文学論・比較文学)・西洋古典
研究機関千葉大学

研究代表者

倉智 恒夫  千葉大学, 文学部, 教授 (20062614)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
キーワードベルギー / フランドル / ワロニー / 象徴主義 / イデアリスト / ラーテム・サン・マルタン / ジョルジュ・ミンヌ / アルビン・ファン・デン・アベーレ
研究概要

平成12年度はベルギーのヴォルプスベーデと称され、ベルギー象徴派のなかで特異な役割を果たしたガン市郊外ラーテム・サン・マルタン村の芸術家コロニーを調査した。アルベール・セルヴェースの旧居に滞在し、同派の指導的な芸術家アルビン・フアン・デン・アベーレ、ジョルジュ・ミンネに関する遺跡遺稿を調査した。とくにガン市現代美術館、デインツ美術館、デュルル美術館の3館が同一テーマで開催したラーテム・サン・マルタン派に関わる総合的な展覧会は、未発表・未発掘のまま置かれていた資料を網羅して、画期的な展覧会であった。同展覧会を組織したスタッフとも接触を持つことができ、今後の研究に重要な素地を与えてくれた。
平成13年はリエージュ美術館ならびにナミュール市美術館、とりわけ同市立フェリシアン・ロップス美術館において19世紀末ワロン派の美術・文学運動について調査することができた。とりわけロップス美術館は、リニューアルの作業にかかっていたが、新装なった部分もあり、学術的に一層組織整備された美術館に生まれ変わろうとしていた。
本研究主題にもとづく調査研究によって、ベルギー象徴派運動の基礎的な概要は把握できたし、ジェイムズ・アンソール、フェルナン・クノップフ、コンスタン・モンタルド、ジャン・デルヴィル、フェリシャン・ロップス、レオン・スピリアールト、ドグーブ・ドヌンク、アントワーヌ・ヴィールツ、ジョルジュ、ミンネならびにラーテム・サン・マルタン派についてはほぼ記述を終えることができた。
ひきつづき社会主義的傾向を強く見せるコンスタンタン・ムーニエ、レオン・フレデリック、アルベール・セルヴェースらについて調査を勧め、その運動と作品について分析を進めることを今後の課題としたい。

  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] 倉智 恒夫: "ベルギー象徴派(10)-ラーサム・サン・マルタン派"現代文学. 65. 1-20 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 倉智 恒夫: "ベルギー象徴派(9)アントワーヌ・ヴィールツ"現代文学. 58. 1-22 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 倉智 恒夫: "ベルギー象徴派(8)フェリシアン・ロプス"現代文学. 57. 1-17 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 倉智 恒夫: "ベルギー象徴派(7)ウィリアム・ドグーヴ・ド・ヌンク"現代文学. 56. 21-33 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 倉智 恒夫: "ベルギー象徴派(6)ジョルジュ・ミンネ"現代文学. 53. 45-63 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Tsuneo KURACHI: "The Belgian Symbolism(10) - Laetem-Saint-Martin"Gendai Bungaku. 65. 1-20 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Tsuneo KURACHI: "The Belgian Symbolism(9) - Antoine Wiertz"Gendai Bungaku. 58. 1-22 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Tsuneo KURACHI: "The Belgian Symbolism(8) - Feliclan Rops"Gendai Bungaku. 57. 1-17 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Tsuneo KURACHI: "The Belgian Symbolism(7) - Willian Degouve de Nunck"Gendai Bungaku. 56. 21-33 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Tsuneo KURACHI: "The Belgian Symbolism(6) - Georges Minne"Gendai Bungaku. 53. 45-63 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 2003-09-17  

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