第二年度目を終えた時点で、本研究もほぼ三分の二の調査、執筆を終え、最終年度(平成14年)内に研究成果を公にすべく鋭意執筆を続行中である。 裏面にもあるように今年度は学術論文としての発表は敢えて控え、刊行本に書き下すべく執筆中である。全15章中、現在までに9章分を完成させている。執筆を進める途中で、ヨーロッパの都市写真の歴史そのものを捉えるための、基礎的資料や記述が、元来日本国内において不足していることを痛感し、最終年度に向けて、そうした書誌的情報も網羅的に踏査して、成果に盛り込みたいと考えている。 平成14年度末(本研究期間終了時)には、400字詰換算約1000枚の単行本(総ページ500p. 予定)を刊行する予定である。 また本年度は、この研究に関するテーマで二度の学会発表(後者はシンポジウム発表)を行ない、専門的意見を交換した。 1.「<パリ写真集>というトポス-イジス/プレヴェール『春の大舞踏会』」(発表)(「テキストとイメージ」セミナー、2001年12月1日於:日仏会館) 2.「モダニズムとジャーナリズムの狭間に-20世紀都市写真の境界性」(シンポジウム発表)(日仏美術学会シンポジウム<歴史を書く-複数の視点と対話>、2001年12月22日、於:日仏会館)
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