• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2001 年度 実績報告書

アジア経済危機下の契約再交渉過程の法社会学的研究―日本・タイ国際取引調整をめぐって―

研究課題

研究課題/領域番号 12620008
研究機関九州大学

研究代表者

北川 俊光  九州大学, 大学院・法学研究院, 教授 (60253382)

研究分担者 和田 仁孝  九州大学, 大学院・法学研究院, 教授 (80183127)
キーワード契約 / アジア / タイ / 交渉 / 紛争処理 / 国際取引
研究概要

2年目の本年度は、タイにおける日系企業とタイ企業の取引行動について、国内およびタイにおいて本格的なヒアリング調査、ならびに質問紙によるサーヴェイを実施した。それによると、一般に、日系企業の取引行動や契約ビヘイビアは、欧米企業と異なるのはもちろん、タイ企業と比べても、より特殊な関係重視型の要素が強いことがわかった。サーベイにおけるタイおよび日系企業担当者の見解も、また具体的事例を通じて明らかになるデータも、同様の傾向を指し示している。これらは従来日本型と呼ばれた行動パターンであり、国内での変容とは別に、海外進出に際して、状況によっては未だそれが維持されうることを示している。さらにデータの分析によると、タイの取引状況の中では、それがまた長期的な経済合理性を有すると見ることもできるように思われる。本年度はこのように日系企業の土地引き行動パターンの抽出を行ったが、来年度は、この調査を補充しつつ、こうした日系企業の取引パターンを可能にし、また経済合理的ならしめているタイの取引環境、社会的・文化的・法的要因の複雑な関係モデルを精査していくことにしたい。
なお、本研究の成果は、中間的に、下記のシンポジウムですでに発表、あるいは発表をエントリーしている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 和田仁孝: "Roundtable Meeting on Law"Development and Socio-Economic Change in Asia (II) November 2001, Bangkok, Thailand. 19-20 (2001)

  • [文献書誌] 和田仁孝: "LSA/CLSA Annual Meetings"Vancouver, May 30-June 1. (2002)

URL: 

公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi