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2002 年度 実績報告書

広域連合による介護保険実施に関する行政法学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 12620024
研究機関香川大学

研究代表者

村上 博  香川大学, 法学部, 教授 (00136839)

キーワード広域連合 / 介護保険 / 一部事務組合 / 機関の共同設置
研究概要

今年度は、研究期間の最終年度であったので、既存の踏査研究および文献研究によって得られたこれまでの研究成果を確認するために、介護保険事務を担当する広域連合を対象にアンケート調査を実施した。
その結果、地方自治法に規定されている「法規範としての広域連合」は、中央集権的地方公共団体と評価できよう。しかし実際の「法制度としての広域連合は、一部事務組合の看板を掛け替えたにすぎないものになっている。
具体的に、介護保険についてみると、ほとんどの市町村は、単独で保険者運営をしており、市町村からは広域的な介護保険者運営は必要ではない、と判断されている。立法時に説明された広域連合のメリットである都道府県の参加はまったくなく、県からの権限移譲も1広域連合に止まっている。介護保険事務の一部の広域処理でもっとも多い認定審査会の共同設置のみで考えると、広域連合より機関の共同設置のほうが効果的である、といえよう。
今後、広域連合は、自治体等(NPO)間の横の緩やかな連携による事務(介護保険に止まらない)の民主的な処理組織として再編されなければならないであろう。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 村上 博: "広域行政と地域間連携"室井力編『現代地自体再編論』日本評論社. 161-181 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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