2000年の資料収集と各種の国際会議(アメリカ:ロサンゼルス、フィンランド:タンペレ、ノルウェー:オスロ、日本:東京)や、研究ワークショップでの報告・ディスカッションをふまえ、2001年度は、その成果をいくつかの雑誌論文・共著にまとめていく作業に入った。 発表論文など詳しくは、裏面を参照されたいが、立教大学宮島喬氏ら優れたヨーロッパ研究者の方々と共に行った研究報告集『ヨーロッパ統合のゆくえ』、3年にわたるハンガリーとの共同研究の成果を国際会議報告集として刊行したEU Enlargement and the Role of Japan.これまでの雑誌論文をコンパクトにまとめた『グローバリゼーションと欧州拡大』、近年の中欧の民族と境界線の問題点を整理した、「中東欧とユーゴスラヴィア」『国際問題』、「EUの壁・シェンゲンの壁」『国際政治』など、自分なりの中間成果報告が行えたと考える。 2001年秋は、予期しなかったアメリカのテロの影響もあり、アメリカでの報告や資料収集等を急遽取りやめざるをえなかったということもあったが、その分、ハンガリー語・ロシア語などの文献をじっくり集め、読む機会をとることができた。 2002年度は、春から夏にかけて、最終的資料収集を海外調査も含めて行うと共に、この3年間の総まとめとして、より充実した学術成果報告書(学術書)を刊行すべく、さらなる研究の深化と発展を行う年としたい。
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