研究課題/領域番号 |
12630060
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
深川 博史 九州大学, 経済学研究院, 助教授 (30199153)
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研究分担者 |
石田 修 九州大学, 経済学研究院, 助教授 (40184527)
徳賀 芳弘 九州大学, 経済学研究院, 教授 (70163970)
山崎 朗 九州大学, 経済学研究院, 教授 (10191248)
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キーワード | 韓国 / 経済危機 / IMF / アジア / 経済改革 |
研究概要 |
(1)本研究の目的は、韓国の経済危機発生の仕組みを明らかにして、危機克服の過程と、改革の結果として生じる問題の解決手法にまで言及することであった。現在の日本では、1997年以降の韓国経済の状況について充分な整理が行われていない。97年以降、経済危機に突入した韓国は、IMFの管理下で幾多の経済改革を経て、最近は景気上昇の兆しも見え始めている。しかしながら、このようなドラスティックな経済改革については、他のアジア諸国も未だ経験したことがなく、改革の内容と結果について、その実像は明らかにされていない。既に幾つかの文献が現れているが、それらはジャーナリスティックなものが多く、体系化された研究であるとは言い難い。本研究は、政府改革や企業改革といった最近のドラスティックな制度改革を検討対象として、改革の過程だけではなくその結果も射程に入れているという点で、従来の研究とは全く異なっている。 (2)これらの研究目的に従って研究を進めてきた現段階の成果は、以下の4つの論文に著した。深川博史「韓国のガットウルグアイラウンド対策」、山崎朗「日韓海峡産業圏の新展開とロジスティクス」、徳賀芳弘「韓国における会計制度改革とその背景」、石田修「韓国のハイテク貿易の動向と構造 : SITC5桁分類による韓国のハイテク中間財・資本財貿易の分析とその理論的考察」。これらの中間的な成果をもとに、継続年度はさらに本研究を発展させる予定である。
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