研究課題/領域番号 |
12630067
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
青野 壽彦 中央大学, 経済学部, 教授 (10055189)
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研究分担者 |
小金澤 孝昭 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (70153517)
内藤 博夫 お茶の水女子大学, 文教育学部, 教授 (20004377)
和田 明子 都留文科大学, 名誉教授 (30087142)
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キーワード | 地域産業構造 / 地域就業構造 / 中小機械金属工業企業 / 産業空洞化 / 織物業の衰退 |
研究概要 |
地域経済、地域産業構造に関する文献・論文および山梨県東部の郡内地域にかかわる文献・論文・報告書当を収集・検討するとともに、郡内地域における実態調査を実施し、次のような成果を得た。 1.これまでの研究成果の一部を、経済地理学会学術大会シンポジウム(平成14年5月18日)で報告した。 2.そこでの報告・議論を踏まえて、論文『地域就業構造のダイナミズム-郡内地域を事例として-』を学会機関誌「経済地理学年報」に発表した。これにより郡内地域の多様な産業構造が、地域就業構造の安定性をもたらしていることが実証された。 3.前年度実施した山梨県道志村の機械工業調査の補足調査を行い、その分析結果を、論文『首都圏縁辺部過疎山村地域における機械工業の存立形態』として「経済学論纂(中央大学)」に発表した。これにより不況下における限界的中小機械工業企業の存立が危うくなっている実態が明らかにされた。 4.山梨県忍野村・西桂町における機械金属工業の実態調査を行い、産業空洞化を考察する基礎的なデータを得ることができた。昨年度の大月市での調査と合わせて、速やかに分析結果を公表する計画である。大企業やその下請企業の海外移転が郡内地域の中小機械工業企業を厳しい状況に追い込んでいる実態を捉えることができた。 5.昨年に引き続き、郡内織物企業の動向に関する資料を収集した。織物業の衰退が急速に進んでいる実態が把握された。 6.郡内地域の市町村史誌および業界史誌、産業、労働力、人口等に関する文献・論文・資料等のリストを作成した。
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