研究概要 |
1.具体的作業 平成13年7月14-23日にアメリカのスタンフォード大学フーヴァ研究所古文書館(Hoover Institution Archives、サンフランシスコ)に、平成14年3月17-24日にロシアのロシア国立図書館(Rossiiskii Gosudarstvennyi Bibliochek、モスクワ)と国際ロシアドイツ人文化歴史研究者協会(Mezhdunarodnaya assotsiatsiya issledovatelei istorii i kul'tury rossiiskikh nemtsev)に出張・資料蒐集。早稲田大学中央図書館所蔵ゼムストヴォ文書(マイクロ資料)およぴその他の関連資料の検索・印刷。以上の史料・文献を検討。 2.成果 (1)ヴォルガ・ドイツ人入植地における1921-22年の大飢饉にたいするアメリカ(American Relief Administration)の食糧援助の実態(食糧の輸送、配給等)について、若干の情報を得た。これは、フーヴァー研究所古文書館における資料蒐集の成果である。 (2)ヴォルガ流域のドイツ人入植村ガルカ村(ロシア名称:ウスチクラリンカ村、サラトフ県)の歴史一一18世紀末の入植開始から20世紀初頭まで一一について、若干の情報を碍た。これは、20世紀初頭の資料およびゼムストヴォ文書の分析の成果である。 (3)平成12年度にロシア・サラトフ市に出張(8月15-31日)した際に知己を得たア・ア・ゲルマン教授(A.A. Geman、サラトフ大学)の著書『ヴォルガドイツ人自治州1918-1924』(Nemetskaya Avtonomiya na Volge,1992)の翻訳について、著者の了解を得、作業を開始した。
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