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2001 年度 実績報告書

概均質ベクトル空間と代数体のイデアル類群の研究

研究課題

研究課題/領域番号 12640018
研究機関上越教育大学

研究代表者

中川 仁  上越教育大学, 学校教育学部, 助教授 (30183883)

研究分担者 布川 和彦  上越教育大学, 学校教育学部, 助教授 (60242468)
溝上 武実  上越教育大学, 学校教育学部, 教授 (90044445)
キーワード概均的ベクトル空間 / イデアル類群 / 代数体
研究概要

Vを3次対称行列のペアのなすベクトル空間とする.群G=SL(3)×GL(2)はVに作用して,(G, V)は概均質ベクトル空間になる.Lを整数係数の3次対称行列のペアのなすVの格子とする.x=(x_1, x_2)∈Lに対して,2元3次形式Φ_x(u, v)をΦ_x(u, v)=det(ux_1+vx_2)によって定義する。これは整数係数の2元3次形式である.Γ=SL(3, Z)とおき,Γ⊂Gとみなす.そのとき,γ∈Γのx=(x_1, x_2)への作用は,γx=(γx_1^tx_1γ, γx_2^tx_1γ)によって与えられる。明らかに,Φγx=Φxである.そこで,与えられた2元3次形式Φに対して,Φx=ΦとなるようなペアxのΓ-同値類の個数はいくつあるかという問題が考えられる.J.Moralesはこの問題をもっと一般化して,いくつかの仮定の下で結果を出している.そこで,彼の仮定を設けないで何が結論されるかということを考察した.一般の整数係数2元n次形式に付随する整環がFrohlichによって定義された意味でweakly self dualであるための必要十分条件は,その2元n次形式が原始的であることを証明し,これを用いて,n次対称行列のペアの同値類の集合とn次代数体の整環のイデアル類群の2-torsion部分群の間の関係について考察した.特に,2次および3次対称行列のペアについて,Φが原始的でない場合についての結果を得た.この結果は,2001年7月にフランスのリール大学において開催された整数論に関する国際研究会であるJournees Arithmetiquesにおいて発表するとともに,学術論文として雑誌Acta Arithemeticaに掲載される予定である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Jin Nakagawa: "Class numbers of pairs of symmetric matrices"Acta Arithemetica.

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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