研究概要 |
本研究は,平成9〜11年度に行われた「リーマンゼータ関数と双曲三次元多様体」(課題番号09640068)の成課を,より高次元の空間に拡張することを目的とする。このために,古典的なリー群の理論を,解析的整数論の目標とするために変換し,その応用をめざす。これはリー群の表現論で行われるよりも一層explicit(明示的)な,特殊函数の理論を必要として,本年度はそのための研究を行った。成課は(i)Hilbert Modular群上での一般和公式の証明(ii)実2次体のDedekind zeta-函数に対する4乗平均についてexplicit formulaの証明,として得られた。ユトレヒト大学教授R.W.Bruggeman氏との共同研究がとりわけ有益であった。
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