研究課題/領域番号 |
12640070
|
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
|
研究分担者 |
山田 光太郎 九州大学, 大学院・数理学研究院, 教授 (10221657)
宮川 鉄朗 名古屋大学, 大学院・多元数理科学研究科, 教授 (10033929)
|
キーワード | 極小曲面 / 平均曲率一定曲面 / ユークリッド空間 / 双曲空間 / Morse指数 / 離散的な曲面 / 可積分系 / 3次元球面 |
研究概要 |
この研究により得られた結果は以下の通り。 1.離散的な極小曲面と平均曲率一定曲面をvariationalなアプローチでPolthier氏と共同研究した。variationalなアプローチによって離散的なcatenoidとhelicoidとデロネー回転面といわれる曲面の例を作った。Catenoidの場合には表示が得られた。離散的な極小曲面の指数も計算した。その計算は連続的な極小曲面の指数の評価に有用だった。 2.R^3内のコンパクトな平均曲率一定トーラスのMorse指数の評価をした。その曲面はWente toriとよく呼ばれている。私はWente toriのMorse指数はいつも6より大きいことを証明した。さらにLima氏、Sousa Neto氏と共同で7より大きいことを証明した。 3.数理物理に現われる解析のテクニックを使って、コンパクトではない平均曲率一定曲面のMorse指数の評価をした。Dirichlet boundary conditionによりその曲面のコンパクトな部分が大きくなるとMorse指数も大きくなるが、Lima氏、Berard氏と共同でコンパクト部分が増大するときのMorse指数のgrowth rateを計算した。 山田光太郎氏と梅原雅彰氏と國分雅敏氏と共同で3次元双曲空間内のガウス曲率0曲面の特異点についての研究を始めた。Schmitt氏とKilian氏と共同で、可積分系の方法を使って、R^3内と双曲空間内と3次元球面内の平均曲率一定trinoidと呼ばれている曲面の作り方の研究を始めた。 以上の結果は学術論文に発表されたことを付記しておく。
|