• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2002 年度 実績報告書

接触変換とシュワルツ微分に関わる幾何構造の研究

研究課題

研究課題/領域番号 12640093
研究機関名城大学

研究代表者

小沢 哲也  名城大学, 理工学部, 教授 (20169288)

研究分担者 塚本 道郎  名城大学, 理工学部, 講師 (80076637)
加藤 芳文  名城大学, 理工学部, 助教授 (40109278)
岡本 清郷  名城大学, 理工学部, 教授 (60028115)
キーワードシュワルツ微分 / 接触多様体 / 接触変換 / 共形変換 / 共形曲率 / ハイゼンベルグリー環 / 無限小変換
研究概要

本研究の主目標である接触変換に対するシュワルツ微分の概念の確立に関し,十分な成果を上げることができたが,具体的には次のものである:
(1)接触変換を構成するための偏微分方程式系(基本方程式系)を得た,(2)基本方程式系が可積分であるための必要十分条件を得た,(3)基本方程式系の係数が接触変換のシュワルツ微分として種々の性質を持つことを確かめた.
上記(2)の解決の為に用いた方法と,更に(1)の基本方程式系の解空間が幾何構造を持つことなどが共形変換の場合にも適用できることがわかり,それにより共形構造に関するシュワルツ微分と基本方程式系の導出も可能となった.また,この場合の可積分条件に共形曲率が現れることがMaurer-Cartan形式を用いることにより容易に確かめられるようになった.
無限小接触変換に対するシュワルツ微分に関して,基本方程式系,可積分条件,解空間の幾何構造等の考察を,上記と類似の結果を得ることができた.また,無限小変換全体のなすリー環に対して,シュワルツ微分があらわすコホモロジーの元についても考察を行った.
上記リー環の中にあるハイゼンベルグ部分環の働きについても考察を行い,その結果として接触構造の上部構造であるCR-構造にもこれらのことが応用できる可能性の示唆と,理論の枠組みに対する予想が得られたが,それらの確立は今後の研究課題としたい.
共形構造に関する結果は,論文"Conformal Schwarzian derivative and differential equations"(名古屋大学多元数理研究科佐藤肇氏との共著)として,現在投稿中である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 小澤 哲也, 佐藤 肇: "Contact transformations and their Schwarzian derivatives"Advanced Studies in Pure Math.Vol.37(2002) pp.337-366.. Vol.37. 337-366 (2002)

  • [文献書誌] 岡本 清郷, 塚本 道郎, 横田 克貴: "Vector bundle valued Poisson Cauchy kernel functions on classical domains"Japanese Journal of Math.. Vol.26, No.1. 51-103 (2000)

URL: 

公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi