• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2000 年度 実績報告書

超準モデルとその計算量理論への応用

研究課題

研究課題/領域番号 12640115
研究機関名古屋大学

研究代表者

安本 雅洋  名古屋大学, 大学院・人間情報学研究科, 教授 (10144114)

研究分担者 築地 立家  名古屋大学, 情報文化学部, 助手 (70291961)
松原 洋  名古屋大学, 情報文化学部, 助教授 (30242788)
小澤 正直  名古屋大学, 情報文化学部, 教授 (40126313)
江田 勝哉  早稲田大学, 理工学部, 教授 (90015826)
キーワード限定算術 / 多項式時間計算量 / 超準モデル / ブール値モデル
研究概要

弱い数学的帰納法の超準モデルMにおける有界なoracleとP=NP問題との関係について調べた.有界なoracleは標準モデル(自然数)においては有限集合となりoracleとしてはまったく無意味なものであるが,超準モデルでは有界であっても一つの数でcodingが可能とは限らないために自明でないものになる.このような有界oracleの性質とそれに対応する標準モデルにおける結果についての研究をおこなった.特にP=NPの仮定のもとで,相対化i.e.P^A=NP^Aとなる有界oracle Aの分布について調べ,このようなAが十分たくさんあることが証明できれば,gereric拡大をおこなった時,WPHP(weak pigeon hole principle)が成立しないようにでき,一方S_2のモデルとなることも証明されるため矛盾が生じることになり,したがってP=NP問題が否定的に解決されることになる.このことからも有界なoracleの研究の重要性が明らかになった.
研究協力者である竹内外史氏(イリノイ大)との共同研究では,超準モデルのグラフにおけるクリーク問題とP=NP問題との関係を調べTuran数という組み合わせ論の概念と密接な関係があることがわかった.Turan数の下限に対するよい評価を得ることの重要性が明らかとなり,P=NP問題に対する新しい展望が開かれたといえる.Turan数の研究に関しては組み合わせ論において数多くの結果が知られており,これらの手法を計算量の理論に持ち込むことにより新しい結果が得られることがわかった.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] M.Ozawa: "Entanglement Measures and Hilbert-Schmidt Distance"Phys.Lett.. A.268. 158-160 (2000)

  • [文献書誌] T.Tsukiji: "On the difference between polynomial-time many-one and truth-table reducibility on distributional problems"Electronic Collq. on Computational Complexity. 81. 1-14 (2000)

URL: 

公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi