・赤方偏移が0.1以上の遠方銀河団の光度・バリオン質量・星形成率を調べ、22個の遠方銀河団のデータベースを作成した。最大の赤方偏移は1.01である。また、フィールド領域(すなわち宇宙空間の大部分を占める低密度領域)の銀河について、同様に光度密度とバリオンの質量密度を調べた。 両者を比較することで、銀河団とフィールド領域の大局的な星形成史および星形成率の概要を考察した。また、銀河団のデータに合うような星形成史のモデルを考察した。 ・すばる望遠鏡の主焦点カメラで得た可視の多色撮像データを用いて、赤方偏移が1付近にある2つの銀河団の銀河の性質(光度、色、空間分布等)を調べた。 また、フィールド銀河の進化を調べるために、主焦点カメラを用いてフィールド領域の深い多色撮像データを取得した。これらの銀河団およびフィールドのデータは現在解析中である。
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