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2002 年度 実績報告書

一酸化珪素メーザー源を利用した銀河系核円盤部の観測的研究

研究課題

研究課題/領域番号 12640243
研究機関国立天文台

研究代表者

出口 修至  国立天文台, 電波天文学研究系, 助教授 (20197825)

研究分担者 三好 真  国立天文台, 地球回転研究系, 助手 (50270450)
キーワード一酸化珪素 / 銀河系 / 運動学 / 銀河中心
研究概要

本年度は、以下の観測を行った。1.銀河系中心核円盤部に存在する大振幅変光星およそ200個について野辺山45m望遠鏡による一酸化珪素メーザーの探査、2.銀河中心Sgr A^*およびその周囲に存在する一酸化珪素メーザー源のVLBA観測。出口は主として、1の観測およびその解析を遂行、三好は2の観測と遂行を行った。1の観測により、各円盤部の恒星のうち非常に速い視線速度を持つものが存在すること、また、回転角速度に2つの成分の存在すること、が明らかになった。また、銀河中心一酸化珪素メーザー源のモニター観測により、IRs10にに付随する一酸化珪素メーザーが2002年5-12月に再度フレアーを起こしたことが判明した。このためのVLBA観測を急遽、平成15年1月に行った。データーは、現在、三好が解析中である。(2000年7月に行われた)2の観測および解析結果によれば、IRC10のSgr A^*に対する固有運動を求めることができた。この解析の付帯物として、Sgr A^*の高分解能イメージングを行うことができた。この解析結果によれば、数時間でSgr A^*の強度と放射分布の変化することが明らかになった。これは、Sgr A^*のフレアであろうと思われ、世界で初めてSgr A^*のフレアの変化の様子をとらえるという成果を上げることができた。これらの成果をハワイで行われた銀河中心の国際会議で発表するため、外国旅費を使用した。また、これまで得られた多量の電波及び赤外線観測データーをアルバイト学生に整約させるため、謝金を使用した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Deguchi et al.: "Observations of SiO Maser Sources within a Few Parsec from the Galactic Center"Publication of Astronomical Society of Japan. 54. 61-71 (2002)

  • [文献書誌] Imai, H., Deguchi, S., et al.: "Detections of SiO Masers from the Large-Amplitude Variables in the Galactic Nuclear Disk"Publication of Astronomical Society of Japan. 54. L19-L22 (2002)

  • [文献書誌] Deguch et al.: "Near-Infrared Observations of the IRAS/SiO Sources In the Galactic Bulge : a Large Scale Distnbution"Publication of Astronomical Society of Japan. 54. 719-734 (2002)

  • [文献書誌] Nakashima, J., Deguchi, S.: "SiO Maser Survey toward the Inner Galactic Disk : 40°<=I<=70°and Ibl<=10°"Publication of Astronomical Society of Japan. 55. 203-227 (2003)

  • [文献書誌] Nakashima, J., Deguchi, S.: "SiO Maser Survey of Cold IRAS Sources"Publication of Astronomical Society of Japan. 55. 229-246 (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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