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2000 年度 実績報告書

1万5千年前の宇宙線強度変動測定と古代宇宙線スペクトルの研究

研究課題

研究課題/領域番号 12640251
研究機関山形大学

研究代表者

櫻井 敬久  山形大学, 理学部, 教授 (60150265)

研究分担者 山野井 徹  山形大学, 理学部, 教授 (00111328)
郡司 修一  山形大学, 理学部, 助教授 (70241685)
キーワード宇宙線 / 放射性炭素 / 極低レベル液体シンチレーション測定 / AMS
研究概要

1万年以上前の古代において宇宙線スペクトルはどのようであったのか調べることは、宇宙線の起源や加速、伝播を調べる上で極めて重要な問題である。本研究は、2500年前の年輪、約1万3千年前〜1万5千年前までの2000年にわたって堆積した地層中木片および約4万年前の地層中の年輪を利用して地層毎の放射性炭素C-14の濃度を高精度測定することにより古代の宇宙線強度変化を調べることを目的としている。本年度の研究実績を以下に示す。
1.約13000年前から15000年前の2000年にわたる堆積地層中の木片の分類を行い明瞭な8層に分類でき平均250年毎のC-14濃度が求められることが分かった。
2.木片の埋没状態による試料のαセルロースの抽出率を調べた。木状態で25%,炭化状態で約5%であった。
3.山形大学システムにより測定した5層目の試料の放射性炭素年代は13756年±51年であり、約13000年以上前の試料であることが確認できた。
4.4万年試料の年代は、AMSによりテストとして測定した。その年代は37840年±1866年であった。
5.2500年前年輪試料は、5点年代測定結果を統計処理し実年代較正し、BC415^〜BC445年であることが分かった。
以上より約1万年から先の年代での未知のC14濃度変化を2000年の幅で測定できることが分り、現代から2500年前までののデータと比較し古代宇宙線スペクトルを調べる準備が整った。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K.Endo et al.: "14C Measurement of Synthesized benzene from Old Tree Rings"IEEE Transactions on Nuclear Science. 47 No.6. 1933-1937 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2014-03-17  

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