本研究では、標準理論から予測される軽いHiggs(100-150GeV)と、超対称性理論から予想される中性Higgsに関して、タウ粒子に崩壊するモードを用いて方法についてHiggs粒子を捉える方法の研究を、東大竹本、神戸大川越を加えて行い、また京都大野尻等の理論研究者とも議論をすすめた。 標準理論から予測される軽いHiggsのタウ粒子に崩壊するモードに関して、特にWW/ZZ fusionによるHiggs生成についての研究を行なった。タウ粒子の再構成については、Higgsからの2つのタウ粒子のうち、共にレプトンに崩壊するもの(di-lepton mode)及び一方のみがレプトンに崩壊するもの(hadron-lepton mode)に関して、解析の方法・手順を研究した。 計算機環境上で、PYTHIAイベント・ジェネレータ、ATLFASTシュミレーションを用いたシミュレーションのよる分岐比、アクセプタンス等についての研究の結果、30fb^<-1>の積分ルミノシティで、標準理論Higgsシグナル及びバックグラウンドに関する両解析モードについて予測結果を得ることができた。 今後バックグラウンドの評価を更にすすめる必要があるが、タウ粒子に崩壊するモードでHiggs粒子十分に発見が期待できることが判った。
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