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2003 年度 実績報告書

中重核領域におけるα-核間相互作用とクラスター構造

研究課題

研究課題/領域番号 12640288
研究機関高知女子大学

研究代表者

大久保 茂男  高知女子大学, 生活科学部, 教授 (30105366)

キーワードクラスター / 分子的構造 / ^<32>S / 超変形 / ^<16>O+^<16>O / ^<16>O+^<12>C / 虹散乱 / エアリー構造
研究概要

昨年筆者らは重い^6Oクラスターがαクラスターと同様に存在することを虹散乱の視点から典型核^<16>O+^<16>Oにおいて示した(文献1)。この研究は^<32>Sにおける^<16>O+^<16>Oクラスター構造をめぐる30年来の難問に決着をつけるものとして多くの注目をあびた。今期の主な研究成果は以下の通りである。
1)^<16>Oクラスター構造が^<32>S以外でも存在する普遍的をもつかを明らかにするため^<28>Siが研究され、^<16>O+^<12>Cクラスター構造が^<28>Siにおいて存在し、パリティー二重項を構成することが示された(文献2)。
2)超変形とクラスター構造の関係については多くの研究者によって関心がもたれていたが、具体的な関係は不明であった。^<32>Sにおける^<16>O+^<16>Oクラスター構造の解明はこのことを可能にした。典型核^<32>Sにおける超変形はN=24の^<16>O+^<16>Oクラスターバンドに他ならないことが明らかにされた(文献3)。超変形と^<28>Siにおける^<16>O+^<12>Cクラスター構造の関係が文献2で論じられた。
3)^<12>C+^<12>C散乱におけるエアリー構造が内部波・外部波の視点から詳細に分析され、そのメカニズムが明らかにされた(文献4)。
1)S.Ohkubo and K.Yamashita, Phys.Rev.C66,021301(R)(2002).
2)S.Ohkubo and K.Yamashita, Phys.Lett.B578,304(2004).
3)S.Ohkubo, Proceedings of the Symposium on Nuclear Clusters(2003,EP systema, Debrechen)eds. R.Jolos and W.Scheid p.161-162;Nucl.Phys.A722,414c(2003).
4)F.Michel and S.Ohkubo, Eur.Phys.J.A19,333(2004).

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] S.Ohkubo: "Parity-doublet ^<16>O+^<12>C cluster bands in ^<28>Si"Physics Letters B. 578,No.3. 304-309 (2004)

  • [文献書誌] F.Michel: "Evolution of Airy structure in ^<12>C(^<12>C,^<12>C)^<12>C between 5 and 10 MeV/A"European Physical Journal A. 19. 333-339 (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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