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2000 年度 実績報告書

準弾性散乱による原子核のアイソベクトル・スピン応答関数の研究

研究課題

研究課題/領域番号 12640294
研究機関法政大学

研究代表者

市村 宗武  法政大学, 情報科学部, 教授 (10012436)

キーワード準弾性散乱 / スピン応答関数 / 連続RPA / DWIA / 偏極移行係数 / (p,n)反応 / ランダウミグダルパラメータ / 有効質量
研究概要

入射エネルギー350MeVと500MeVの^<12>C,^<40>Ca(p,n)反応の微分断面積と偏極移行係数の実験値を、DWIAと連続RPA法を用いて解析した。350MeV最新データは3つの角度で与えられ移行運動量依存性までも調べることができた。
従来PWIAとN_<eff>法を用いてスピン・アイソスピン応答関数が求められていたが、その妥当性をDWIAとの比較において検討した。^<40>Caのように重い核でRPA相関があるときPWIA+N_<eff>法は信頼できる解析とはならないことを示した。
連続RPA計算においては、ランダウ・ミグダル・パラメータg'NN,g'N_Δと有効質量m^*を調節して、縦スピン断面積ID_qを再現するようにした。大阪大学核物理研究センターの最新のデータを用いると、幅広い運動量領域にわたりg'_<NN>≒0.6-0.7,g'N_Δ≒0.3-0.4,m^*≒(0.6-0.7)mを得た。これはガモフ・テラー遷移の和則に対する最新のデータとなど、他の理論、実験から得られている値とコンシステントである。しかし、残された問題点は横スピン断面積ID_pは過小評価になってしまっていることである。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] M.Ichimura: "DWIA and two-step analysis of intermediate energy (p,n) reaction in quasielastic region"Proc.9^<th> International Conference on Nuclear Reaction Mechanisms (Universita' Degli Studi Di Milano). 255-264 (2000)

  • [文献書誌] Ken Kawahigashi: "Distorted wave impulse approximation analysis for spin observables in nucleon quasielastic scattering and enhancement of the spin longitudinal response"Phys.Rev.C.. (印刷中). (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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