研究課題/領域番号 |
12640301
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研究機関 | 高エネルギー加速器研究機構 |
研究代表者 |
田中 真伸 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助手 (00222117)
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研究分担者 |
山田 善一 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助手 (00200759)
田島 宏康 東京大学, 素粒子物理国際研究センター, 助手 (80222107)
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キーワード | ピクセル検出器 / シンチレーションファイバー検出器 / 多チャンネル低雑音エレクトロニクス / 知的処理 / マルチアノード光電子増倍管 / フレキシブル基板 / JFET,CMOS,BJT |
研究概要 |
本研究では多チャンネル高位量精度飛跡検出器(ピクセル検出器、シンチレーションファイバー検出器など)に知的処理機能を持たせるため計算機シミュレーション及び実用化に欠くことのできない検出器及びエレクトロニクスの要素開発を行うことを目標としている。現状では多チャンネル低雑音アナログエレクトロニクスの開発を民間に全て頼ることは次の点からみて不可能であった。 1、アナログ回路設計技術者の希少化と技術的蓄積の減少 2、アナログ用LSIプロセスの特殊化と市場の減少 3、低雑音エレクトロニクスの技術的蓄積が当研究所より少ない そこで国内のあるアナログ回路用プロセスを選択しそこでJFET、CMOS、BJTの全ての素子の評価することから始めなくてはならなかった。具体的には本年度は、上記素子の評価用IC、低雑音前段アナログ回路の要素開発及び製作、知的処理に必要となる要素の要素開発と製作を行い、現在テスト基板を製作しそれを評価しているところである。この評価が終了した後、次年度以降これらの要素を組み合わせてシステムとして動作するLSIを製作していく。 一方検出器に関しては近年マルチアノード光電子増倍管の発展は目覚しく比較的安価に多チャンネルマルチアノード光電子増倍管を購入できるようになった。このような状況下で次年度以降フレキシブル基板などを使用しエレクトロニクスと検出器を一体化する方法を模索し、よりコンパクトな知的処理機能を持った検出器システムを考えていく予定である。
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