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2002 年度 実績報告書

幾何学的フラストレート系の磁気構造とNMR・中性子回析

研究課題

研究課題/領域番号 12640345
研究機関京都大学

研究代表者

中村 裕之  京都大学, 工学研究科, 助手 (00202218)

キーワードフラストレーション / NMR / 中性子散乱 / 磁気構造 / 超微細結合 / 金属絶縁体転移 / バナジウム硫化物 / 異方性磁場
研究概要

幾何学的フラストレーションの効果が期待される物質群として、正四面体または正三角形を単位として含む結晶構造を持つ遷移金属化合物の磁気構造に関する研究を進めた。
代表的なものとして、三角格子遷移金属硫化物BaVS3が示す金属絶縁体転移の機構を明らかにすることを目的とした研究を上げる。
BaVS3に代表されるバナジウム硫化物に対し、NMR・中性子散乱実験を初めとする様々な研究を行い、その過程でそれらバナジウム硫化物では磁気秩序状態のNMRの実験が従来の常識的な解析手法では満足に説明できないことが明らかになづた。すなわち、これらのバナジウム硫化物では超微細結合の温度変化が大きく、低温域で等方性成分が減少すると同時に異方性成分が著しく増大し、その結果として内部磁場の分裂や縮小という異常が生じやすいことがわかった。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] H.Nakamura: "Magunetism of geometrically frustrated transition-metal sulfides : BaVS3 and related compounds"Phys. Metals Matallography. 93,suppl.1. S78-S81 (2002)

  • [文献書誌] W.Higemoto: "Muon spin relaxation study of magnetism of a triangular lattice BaVS3"J. Phys. Soc. Japan. 71. 2361-2364 (2002)

  • [文献書誌] T.Inami: "Symmetry breaking in the metal-to-insulator transition of BaVS3"Phys. Rev. B. 66. 0731081-0731084 (2002)

  • [文献書誌] H.Nakamura: "Evidence of spontanious Co moment in a rare-earth-cobalt Laves phase compound 59Co NMR study of LaCo2"J. Phys. Soc. Japan. 71. 2117-2120 (2002)

  • [文献書誌] H.Nakamura: "59Co hyperfine fields in CaCo2 and MgCo2"Physica Status Solidi(b). 232. 352-355 (2002)

  • [文献書誌] H.Nakamura: "Origin of the metal insulator transition in BaVS3"Acta Physica Polonica B. 34. 753-756 (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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