研究課題/領域番号 |
12640439
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
斎藤 実篤 東京大学, 海洋研究所, 助手 (40292859)
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研究分担者 |
芦 寿一郎 東京大学, 大学院・理学研究科, 助手 (40251409)
徳山 英一 東京大学, 海洋研究所, 教授 (10107451)
平 朝彦 東京大学, 海洋研究所, 教授 (50112272)
望月 公廣 東京大学, 海洋研究所, 助手 (80292861)
木下 正高 東海大学, 海洋学部, 助教授 (50225009)
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キーワード | 孔内計測 / 孔壁画像 / 古環境変動 / Core-Log Integration / GeoFrame |
研究概要 |
Core-Log-Seismic Integrationの研究環境の整備として、孔内計測データの解析用に,石油・掘削業界で標準的に用いられている専用ソフトウェア「GeoFrame」の本格的な運用を海洋研究所にて開始した.GeoFrameにより国際深海掘削計画(ODP)Leg186で得られた三陸沖日本海溝の孔壁画像データの解析を行い、その成果を国内外で発表した。三陸沖に発達する珪藻質泥岩と挟在するドロマイト層の産状が詳細な孔壁画像として示され、コアの分析結果や地震波探査から得られていた地質境界が、現位置の地層としての厚さや物性が明らかにされ、堆積層の圧密・排水・続成過程とドロマイト層の役割が明らかになった。 ODP Leg186、ならびに千葉県銚子地域の科学掘削ロギング/コア計測データを用いて短周期/長周期シグナルの記録を取り出し,第三紀/第四紀の古環境変動の精密解読を行った。その中間報告を国内外で発表した。銚子科学掘削のデータからは、ロギングとコアの様々な計測値の対比を行い、それらを時間軸に沿ってスペクトル解析することによって、少なくとも第四紀前半の数万年の変動周期を読みることが可能となった。今後はこれらのデータのさらなる解析によって数千年の周期を読み取ることが可能である。ODP Leg186のデータに関しては中新世の珪藻質泥岩中に見られる10万年〜数万年周期の変動パターンをロギングの自然ガンマ線から読み取ることができた。回収率が約半分であるが、種々の古環境データが取りだせるコア試料と組み合わせることにより、中新世の環境変動を今までに無い精度で復元する可能性が示された。
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