研究概要 |
日本列島に分布する中新統〜下部更新統の精密対比を検討するために,火山灰層の詳細な野外調査と室内における検討を行った。本年度は新潟地域については新津丘陵〜加茂市周辺地域について詳しい調査を行い、これまで鮮新統とされていた平層からSK110,SK100火山灰層など更新世前期の火山灰層を検出した。また広域対比においては千葉県房総半島や富山県氷見層群における火山灰層について詳しい検討を行い,房総半島黄和田層中のKd25およびKd24火山灰層が魚沼層群のSK110およびSK100火山灰層に対比されることを明らかにした。また氷見層群のUN火山灰層が新潟地域のFな火山灰層に対比され,その層準的意義について明らかにした。さらに群馬県富岡層群や栃木県荒川層群の中新世のテフラについても検討を行った。
|