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2000 年度 実績報告書

上部マントルにおけるマグマチャネル形成プロセス

研究課題

研究課題/領域番号 12640462
研究機関北海道大学

研究代表者

新井田 清信  北海道大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (30111149)

キーワード上部マントルかんらん岩 / マグマチャネル / ダナイト / クロミタイト / ハルツバージャイト / レルゾライト / オフィオライト / スピネル
研究概要

上部マントルかんらん岩中には,地下深部を上昇・通過した高温マグマの通路にあたるマグマチャネルがつくられる.造山帯レルゾライト中のダナイトチャネルやオフィオライト質クロミタイトチャネルは,その代表例である.この研究の主な実績の概要は,以下のとおりである.
(1)現在までに入手したダナイト-クロミタイトチャネルおよびその壁岩かんらん岩サンプルは,北海道神居古潭帯岩内岳・北海道日高帯幌満・パキスタン北部マラカンド・トルコ南西海岸フェティエのサンプルである.これらのサンプルの産状記載・岩石組織と主要鉱物の記載を行った.
(2)とくに,岩内岳クロミタイト-ダナイトチャネルおよび幌満ダナイトのサンプルについては,野外におけるチャネルの3次元的な観察が可能であり,チャネルを横断するアクロスチャネルの系統的サンプリングを実施し,今回購入した偏光顕微鏡画像取り込み装置を用いて,岩石組織特性および構成鉱物の形態特性の抽出を試みた.
(3)ダナイト-クロミタイトチャネルおよびその壁岩かんらん岩に含まれる主要鉱物(かんらん石・斜方輝石・単斜輝石・スピネル)のEPMA分析を行った.
(4)以上の資料をもとに,かんらん岩中を通過したマグマの性質とタイプを検討した.それぞれのチャネルを通過マグマの特定が特にスピネルと輝石のメルト成分の特性抽出によって可能であり,また,通過マグマと壁岩との相互作用のシステムを特定できることがわかった.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Ueda, H., Kawamura, M.and Niida, K: "Accretion and tectonic erosion processes revealed by the mode of occurrence and geochemistry of greenstones in the Cretaceous accretionary complexes of the Idonnappu Zone, southern central Hokkaido, Japan"The Island Arc. 9. 237-257 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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