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2001 年度 実績報告書

土壌と古土壌中の有機物と微量元素

研究課題

研究課題/領域番号 12640474
研究機関鹿児島純心女子大学

研究代表者

根建 洋子  鹿児島純心女子大学, 国際人間学部, 助教授 (80290659)

研究分担者 根建 心具  鹿児島純心女子大学, 理学部, 教授 (10107849)
キーワード風化作用 / 生物活動 / 古土壌
研究概要

本研究の目的は,現在の風化作用に及ぼす生物活動の役割を明らかにし,併せて,古土壌との比較対照から,地球史における大気環境の変遷と生物活動とのかかわりを解明することである.
カナダ,プロント地区の古土壌について全岩分析を行った結果,風化によりREEは,saplolite zoneに濃集していた.さらに,EPMAによるミクロな分析を行った結果,REEは原岩構成鉱物から風化生成物中へと異動し二次的なREE鉱物を形成すること,多くの場合この二次的な鉱物は鉄の酸化物と密接に関与していることがわかった.現世の数種のバクテリアはFe2+,Mn2+を酸化して細胞表面にFe, Mn鉱物をつくることが明らかにされているが,これらバイオミネラリゼーションとの関連の有無などさらに研究を進める予定である.
太古代の還元大気環境の根拠とされてきたオーストラリア,ハマスレー地域のMt.Roe"古土壌"について,昨年度,我々のデータはこれが熱水変質帯であること,熱水性のquartz中の流体包有物にメタンが確認されグラファイト存在の可能性が示唆されることを報告した.今年度,熱水脈中および玄武岩流の間にある砂岩からみつかった有機炭素の安定同位体比を測定し-30‰〜-40‰の値をを得た.これらはメタン生成細菌およびメタン酸化細菌の存在を示唆している.次年度は,流体包有物中のメタンの安定同位体比を測定する予定である.熱水脈中のapatiteの年代をSHRIMPにより測定し,2.57±0.25Gaの年代が得られている.これらの研究成果については,資源地質学会(2001、東京),GSA-GSL Earth System Processcs Meeting (2001,Edinburgh)およびLunar Planet Sci. Conf.(2002年10月,Texas)で発表し,現在投稿準備中である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Nedachi Y, et al.: "2.7 Ga pyrophyllite-diaspore alteration in the Mount Roe Basalt, Pilbara, Australia-an analogy of high-sulfidation deposit"資源地質学会51回講演要旨集. 10-12 (2001)

  • [文献書誌] Nedachi Y, et al.: "Pyrophyllite-diasporc vcins in the 2.7 Ga palcosols at Mount Roc, Pilbara, Australia. New evidence for the oxie Archean atmosphere"Abs. GSA-GSL Earth Symposium Processes Meeting Edinburgh, Scotland. 77-78 (2001)

  • [文献書誌] Nedachi Y, et al.: "The Loss of Iron from the 2.7 Ga Mt. Roe paleosols (Pilbara, Australia) by methane-rich hydrothermal fluids"Proceed. Lunar Planet Sci. Conf., Huston, USA. 120-121 (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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