研究概要 |
(1)[Cp^*MCl_2]_2 1(M=Rh, Ir)と2,6-位にメトキシ基を持つ芳香族ホスフィンから得られるP,Oキレート配位をもつ錯体Cp^*MCl(MDMPP-P,O)(Cp^*=C_5Me_5;MDMPP-P,O=PPh_2(2-O-6-MeOC_6H_3))とLithium[tetrafluroTCNQ](Li[F4TCNQ])との反応はキレート酸素に隣接したC-HのHとF4TCNQとの置換反応が起こり、末端のC-N基が互いに他の金属に配位した2核の超分子錯体が生成した。この錯体の空孔は3.5×7.0ÅであることがX-結晶解析で明らかにした。 (2)KPF_6存在下で、トリホス(dpmp=(Ph_2PCH_2)_2PPh_2)と1との反応から超分子錯体の構築を期待したが、生成物としては単核2([Cp^*MCl(dpmp)](PF_6))および2核錯体3([(Cp^*MCl)_2CI(dpmp)](PF_6))が得られた。しかし、Ag(OTf)存在下での反応は異核4核錯体([{Cp^*MCl_2(dpmp)Ag}_2](OTf)_2)が得られた。 単核錯体はFreeのリン原子を持つので、他の金属錯体と容易に反応して種種の4核錯体が生成した。
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