研究課題/領域番号 |
12640608
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
塩見 正衛 茨城大学, 理学部, 教授 (80250976)
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研究分担者 |
高橋 繁男 草地試験場, 研究室長
山村 靖夫 茨城大学, 理学部, 助教授 (50202388)
堀 良通 茨城大学, 理学部, 教授 (30125801)
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キーワード | 半自然草地 / 空間分布 / フン尿 / 土壌窒素 / 放牧 / 植生 / シミュレーション / モデル |
研究概要 |
放牧草地は、植物の集団と家畜の集団の相互作用によって成り立っている。家畜の存在によって、草地の植物は不均質な空間分布を形成し、土壌中の植物にとって意味のある栄養素は片寄った空間分布を形成する。このような現状を把握し、シミュレーションモデルにおいて再現するために、西那須野町に所在する農林水産省草地試験場の半自然草地実験牧場(牛の放牧頭数の多い牧場と少ない牧場の2カ所))において、次のような調査を行った。 1.土壌中のアンモニア態および硝酸態窒素の空間分布を、両牧場において放牧前(6月)と放牧後(10月)の2時期に調査・解析した。 2.土壌中の窒素の供給源である牛の糞尿の分布を、両牧場で調査・解析した。 3.放牧の程度が異なる2つの牧場における植生調査を行い、その解析を行った。調査・解析は、塩見らが開発した統計的な方法(ベータ・二項分布を利用する)を用いて行った。 4.7月、中国内蒙古シリンホトの緬羊が放牧されている草原と放牧が禁止されている草原において、植生および植物現存量空間分布の違いを見るための調査を行った。解析は、上記と同じ方法を用いている。 5.盛岡市に所在する東北農業試験場の牧草放牧草地において、牛糞の分布が植生の空間分布に与える影響を明らかにするための調査・解析を行った。解析は、上記と同じ方法を用いている。 6.植生の空間分布に関するシミュレーションモデル作成に取りかかった。
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