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2000 年度 実績報告書

群落形成過程におけるクローナル植物同齢個体群の遺伝的多様性の動態

研究課題

研究課題/領域番号 12640620
研究機関秋田県立大学

研究代表者

蒔田 明史  秋田県立大学, 生物資源科学部, 助教授 (60315596)

研究分担者 陶山 佳久  東北大学, 農学部, 助手 (60282315)
鈴木 準一郎  北海道大学, 低温科学研究所, 助手 (00291237)
西脇 亜也  宮崎大学, 農学部, 助教授 (60228244)
キーワードクローナル植物 / 遺伝的多様性 / クローンサイズ / 長寿命一回繁殖性植物 / ササ / 地下茎 / DNA解析
研究概要

本研究は、典型的な長寿命クローナル植物であるササの群落形成期におけるgenetレベルの動態を記載することにより、クローナル植物の生活史を通じた遺伝的多様性の動態を明らかにしようとするものである。そのために、一斉開花枯死後の実生発生時から履歴の判明している個体群を用いて、群落形成初期から終期までの個体群構造の変化を解析している。本年度は、調査手法の有効性の確認という意味も含め、以下の個体群に対する調査を行った。
1.1980年に発生したチシマザサ同齢個体群(八甲田山)について、AFLPフィンガープリント法と地下茎の掘り取り調査を併用して、1)現存個体数の推定及び、2)クローン構造の解析を行った。本個体群については発生後10年間の生残曲線がすでに報告されているが、今回の調査で、1)930個体/m^2発生した実生の個体密度の減少は続いており、20年間で13個体/m^2程度にまで減少したこと、2)クローンサイズにはかなりの大小が見られるものの、広域を1個体が占有するような大きなクローンは見られないことが明らかになった。
2.1996年に発生したチシマザサ個体群(十和田湖畔)において、rapid法により実生個体群と非開花個体群を対象に調査し、一斉開花に伴うgenotype密度の動態を解析中である。
なお、今後チシマザサとは成長様式の異なるイブキザサについて同様の解析を行い、それらを比較検討することにより、生活史を通じたササ個体群構造の動態を議論する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 斎藤智之,西脇亜也 他: "ブナ天然林におけるギャップ周辺の光環境とチマキザサの分布"日本林学会誌. 82. 342-348 (2000)

  • [文献書誌] K.Saito,A.Nishiwaki et.al: "DNA extraction from arbuscularmycorrhizal roots of Miscanth us sinensis Anderss. collected in the nativegrassland."Grassland Science. 46. 182-184 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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