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2000 年度 実績報告書

光化学系II立体構造解析のための遺伝子解析

研究課題

研究課題/領域番号 12640641
研究機関理化学研究所

研究代表者

沈 建仁  理化学研究所, 光合成科学研究室, 先任研究員 (60261161)

キーワード光合成 / 光化学系II / 酸素発生 / 結晶化 / 立体構造 / 膜蛋白質
研究概要

光合成の光化学系II複合体は、総分子量320kDaの、光エネルギーの生物利用可能な化学エネルギーへの変換・水分解・酸素発生反応を行う重要な超分子複合体である。本研究の目的は、光化学系II複合体の結晶構造解析を行うため、申請者らが好熱性らん藻、Synechococcus vulcanusから単離・精製し、結晶化に成功した、高い酸素発生活性を持つ系IIコア粒子中のすべてのサブユニットを同定し、その中、遺伝子配列が未定のものについては、その遺伝子を単離し、配列決定することである。本年度では、結晶化に用いた光化学系II複合体を高分解能電気泳動により分離し、各サブユニットの同定を行った。すでに報告された結果との比較により、結晶化に用いたらん藻の光化学系II粒子には膜貫通蛋白質として、D1(psbA),D2(psbD),CP47(PsbB),CP43(psbC)サブユニット、チトクロムb-559のα,βサブユニット(psbE,psbF遺伝子産物)、低分子量のpsbH,psbI,psbJ,psbK,psbL,psbM,psbN,psbX各遺伝子産物の計14個のサブユニットが含まれていることが分かった。また、膜表在性蛋白質として、33kDa(psbO),チトクロムc-550(psbV),12kDa(psbU)の3つのサブユニットが含まれていた。この内のいくつかのサブユニットについては、本研究の開始時点でその遺伝子配列が未定であったが、最近、近縁の好熱性らん藻、Synechococcus elongatusの全ゲノム配列がかずさDNA研究所により決定され、その配列を利用した系II複合体のX線結晶構造解析を進めている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Shen J.-R.,Kamiya N.: "Crystallization and the crystal properties of the oxygen evolving photosystem II from Synechococcus vulcanus."Biochemistry. 39・48. 14739-14744 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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