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2000 年度 実績報告書

ゴンドワナ分布裸子植物Podocarpus(マキ科)における系統進化学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 12640681
研究機関京都大学

研究代表者

瀬戸口 浩彰  京都大学, 総合人間学部, 助教授 (70206647)

研究分担者 朝川 毅守  千葉大学, 大学院・理学研究科, 助手 (50213682)
キーワードマキ科 / Podocarpus / 南半球 / 生物地理 / 分子系統 / ゴンドワナ大陸 / 裸子植物 / DNA塩基配列
研究概要

本年は瀬戸口が台湾へ,朝川がボリビア,チリ,インドネシアヘサンプリングに出かけて研究材料を確保した。また,海外の協力者(ケニア,コロンビア)から研究材料の供与を受けた.結局,本年度は約40種(一部に未同定種を含む)のサンプルからDNAを抽出して,葉緑体DNAのmatK遺伝子とrbcL遺伝子の塩基配列を決定した.現在のところ,この2遺伝子の解析だけで統計的検定に十分耐えうるデータが得られているので,今後もこの2つの葉緑体DNAの遺伝子を解析対象に用いる計画である.
これまでのデータをまとめると,Podocarpus属はまず2亜属に大きく分かれる結果が得られている.すなわち,葉が広葉・針状という形態や気孔の配列に基づいて大きく2グループに分岐すること,その2グループが各々独立に各地域へ分布域を広げながら進化したことが明らかになった.
この2グループ内部においては,それぞれアジア地域,マレシア地域,オセアニア地域,南米地域というような地域的まとまりが認められ,特にオセアニア地域のニュージーランドの固有種が最も原始的な位置にある.
来年度はさらに解析対象の種数を増やしてデータを重ねていく計画である.

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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