研究課題
基盤研究(C)
1.Anabaena spiroides類似群の収集Anabaena spiroides類似群を日本各地およびドイツから採集し、株として確立した。2.形態観察確立した株について、維持培養を行い、アキネートの観察を試みた。アキネートを形成した株について栄養細胞およびアキネートの形態の測定及び写真撮影を行った。その結果の大部分について、論文として発表した。3.新種記載形態観察を重ねた結果阿寒湖から採集し株として確立したAnabaena akankoensisが新分類群と判明したので新種記載した。4.16SrDNAによる分析アナベナの16S rDNA解析に用いることが出来るプライマーについて様々な検討を行った結果、Gugger et al.(2002)が開発した異質細胞を持つ藍藻類に特異的なリバースプライマー(1480)とユニバーサルフォワードプライマー(27f)の組合せでPCR、シーケンス共に安定した結果を得た。Gugger et al.(2002)などの報告では、同一分類群が多くの分岐に出現し、形態分類と16SrDNAシークエンス結果が一致せず混乱が見られるが、本研究ではそのようなことはなかった。むしろ、従来重視されてきた形態と16SrDNAシークエンス結果は対応する場合が多いといえる。
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Bull.Natn.Sci.Mus., Tokyo, Ser.B. 30(4)
ページ: 135-149
Bull.Natn.Sci.Mus., Tokyo, Ser.B. 29(1)
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