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2002 年度 実績報告書

新しいナノ微粒子磁性体の研究

研究課題

研究課題/領域番号 12650008
研究機関横浜国立大学

研究代表者

一柳 優子  横浜国立大学, 工学研究院, 助手 (90240762)

キーワードナノテクノロジー / 超微粒子 / 遷移金属酸化物 / 磁気測定 / nanoparticle / nanoscopic clusters / magnetization / magnetic media
研究概要

・昨年度までに作成が完了したステンレスクライオスタットを用い、VSM測定装置でのヘリウム温度までの磁化測定を実行し、データを取ることができた。
・水酸化ニッケル(Ni(OH)_2)のナノ微粒子、鉄酸化物微粒子の他に、コバルト系微粒子の作成に成功した.鉄(Fe)系については、磁気記録材料としての応用化を考慮し、異方性の大きいコバルト(Co)をドープし、その組成を変化させて最適値を探した。また、焼成温度や測定温度などの条件も変化させ、ほぼ全容を明らかにした。1073K焼成試料を100Kにて測定した場合、Coが0.4モル付近で保磁力の最大値をとることが明らかになった。これは、Fe-rich側で支配的だったγ-Fe_2O_3に変わり、CoFe_2O_4が新たに生成されたためだと考えられる。Co-rich側、Co-pure系については、粉末X線解析、磁化測定のみからでは生成物質の特定がはっきりできず、さらなる解析方法が必要となった。NiOまた、Fe-Ni系でニッケルフェライトのナノ微粒子を作成することができた。Ni(OH)_2を焼成して作成したNiOのナノ微粒子の低温での強磁性的振舞いを中心に低温物理学国際会議にて発表した。
・当該期間中に出願した2件の特許に関して審査請求、追請求のための追加実験を行った。
・放射光を利用したXAFSの実験を行った。この結果より局所構造の解析を行い、これまで仮定してきた水酸化ニッケルの2次元性をさらに裏付けることができた。
(学会発表等)
平成14年8月LT23(低温物理学国際会議)(広島)
平成14年9月日本物理学会2002年秋季大会(春日井)
平成15年3月日本物理学会第58回年次大会にて発表(仙台)

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Y.Ichiyanagi: "Magnetic properties of NiO Nanoparticles"J.Mag.Mag.Mater.. (発表予定). (2003)

  • [文献書誌] 一柳優子: "磁気超ナノ微粒子の創製とその特性"ケミカルエンジニアリング. 47. 5-9 (2002)

  • [文献書誌] Y.Ichiyanagi: "Structural, magnetic and thermal characterizations of Fe_2O_3 nanoparticle systems"J.Therm.Anal.Calorimetry. 69. 919-923 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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