研究概要 |
自動車のヘッドライトや投光器のミラーの形状に多く用いられる放物面形状を測定対象とした形状誤差測定法の研究を行った.平成12年度は,以下の研究を行ったので報告する. 1)放物面用形状測定機の開発(担当:野村) 測定装置の光学系と投影する格子の設計を行い,放物面用の測定機を試作した.本測定法では,測定対象の配置が測定結果に大きく影響を与えるため,特に精度の高い位置決め装置を用いている.また,格子の投影に高解像度の液晶パネルを用いて位相シフト法を採用することにより,高い空間分解能と精度を持つ形状誤差測定を可能にした. 2)解析ソフトウエアの開発(担当:神谷) 測定面で反射した格子を計算機内に取込み,形状誤差情報を求めるためのシステムを構築した.得られる格子は,測定面の傾斜情報を表しているため,これを形状誤差情報に変換するためのソフトウエアを一部開発した.また,高精度な測定を行うため,液晶パネルに表示する格子の制御ソフトウエアの開発も同時に行った. 3)測定装置の評価(担当:野村・神谷) 試作した形状誤差測定装置と開発したソフトウエアを用いて,平面および球面を測定して,測定系の評価実験を行った.
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