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2001 年度 研究成果報告書概要

量産を目的としたマイクロ光造形法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12650124
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 機械工作・生産工学
研究機関日本大学

研究代表者

白井 健二  日本大学, 工学部, 教授 (50256814)

研究分担者 知地 正紘  (財)素形材センター, 業務部, 部長
小林 義和  日本大学, 工学部, 助手 (60277390)
研究期間 (年度) 2000 – 2001
キーワード光造形 / 光硬化性樹脂 / マイクロ成形
研究概要

光硬化性樹脂を用いたマイクロ造形に関する研究は近年盛んに行われている.その中で,現状の造形手法は主に積層手法を用いていることから,造形物が小さくなると相対的に積層面の段差が製品精度に及ぼす影響が大きくなる.また,レーザ走査によって樹脂を硬化させる原理を用いていることから,一品ものの試作品などには多く応用されているが,大量生産には不向きなシステムとなっている.現在の高精度微小部品は射出成形によって作られるものが多く,そこで用いられる金型技術が大量・安価に高精度部品を供給することに役立っている.
そこで,本研究においては光硬化性樹脂を用いたマイクロ部品の成形方法として,金型を用いた方法を提案した.本研究では実際に成形用のマイクロ金型を作成し,微小形状の転写性を検証した.実験結果より,良い転写性が確認でき,光硬化性樹脂を用いた高精度微小部品の大量生産の可能性を見出した.具体的には,幅数10μm〜数100μm幅の微小線を持つ格子状成形物と円形の成形物を作成し,レーザ顕微鏡を用いて形状測定を行い両者とも良い転写性を有することを確認した.同時に数十回の成形を行い,繰り返し成形可能であることを確認した.この場合,充填する樹脂と離型剤の量を適切な量に調整することにより,成形品の離形性が向上することもわかった.
本研究で光硬化性樹脂を用いたマイクロメートルレベルの微小部品を量産する技術的な点がクリアとなり,その問題点も明確となった.今後は問題点を解決し,コスト的な面も考えた実機を作成し,量産化する体制を整える段階にある.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 小林義和: "射出成形におけるコア表面粗さと離型抵抗力の関係"精密工学会誌. 67巻・3号. 510-514 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 佐々木哲夫: "射出成形における離型抵抗に関する技術の開発"型技術. 17巻・2号. 62-66 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Y.Kobayashi, K. Shirai, T. Sasaki: "Relationship between Core surface Roughness and Ejection Force for Injection Molding"Journal of the Japan Society for Precision Engineering. Vol. 68, No. 3. 510-514 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] T.Sasaki, Y.Kobayashi, K.Shirai: "Development of Technique of Ejection Force for Injection Molding"Die & Mould Technology. Vol. 17, No. 2. 62-65 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 2003-09-17  

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