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2001 年度 実績報告書

はすかい切削工具を用いた超微細・医用成形システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 12650127
研究機関神奈川大学

研究代表者

青木 勇  神奈川大学, 工学部, 教授 (30011159)

研究分担者 笹田 昌弘  神奈川大学, 工学部, 助手 (80333152)
キーワード微細切削 / マイクロ成形 / ミニチュアエンドミル / はすかい工具 / 医用素子 / 医用鉗子 / バリ抑制
研究概要

前年度の成果を基に,切削性能向上と医用等微細加工技術の確立を目指し研究を進めた.
1.バリ抑制の工具条件 前年度の基礎研究より基本的な切削条件と問題は明らかになっている.はすかい工具は一般のエンドミルに比べ,逃げ角がなく切削性能に劣り,特に大きなバリが発生する問題が残されている.そこでCAD/CAMが使用できるNC加工機を用いて検討を行った.その結果,(1)工具一回転あたりの送りをある程度大きくすること,(2)適当な切削幅の幅寄せ切削,さらに(3)適切なツールパスの考案がバリ抑制に効果的であることが分かった.ツールパスについては,一般的な直線切削に適当な円運動パスを重畳させることによりバリを著しく抑制できた.この理由はCCD型マイクロスコープにより検討された.すなわち,はすかい工具切削のバリは,切削性能が低いため材料が大きく塑性変形し,母材から切り屑として排出されにくいため生じるものであり,上記対策の効果はこのバリ成長の抑制によることが明らかになった.
2.微細工具の成形 直径15-25μmのはすかい工具を用いて一般的医用鉗子の成形を行い問題点の把握に努めた.直径1mm程度の一般的鉗子の鰐口部分の成形を行い良好な結果を得た.なお,本工具は細くて切刃部分が短く,切り込み深さに制限がある.また基本的に微細化を優先し切削性能を犠牲にした工具であり,一般のミニチュアエンドミル(φ0.1〜0.5程度)との併用が加工効能向上に寄与することが分かった.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 青木勇: "マイクロ塑性加工"塑性加工学会マイクロ加工研究委員会テキスト. (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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