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2001 年度 実績報告書

斜入射レーザホログラフィ干渉による歯車歯面形状偏差の高速検出

研究課題

研究課題/領域番号 12650142
研究機関京都大学

研究代表者

藤尾 博重  京都大学, 工学研究科, 助教授 (90026097)

研究分担者 久保 愛三  京都大学, 工学研究科, 教授 (10027899)
キーワードホイエインス-フレネルの原理 / 斜入射干渉法 / レーザ / 強度 / 強度分布 / 形状偏差 / 打痕 / シェービングカッタ
研究概要

製造工程において起こりがちな打痕の存在,および,シェービング加工におけるカッター再研削の必要性の判定が,本測定法の適用により可能かどうかについて実験的に検証した.その結果は次に示すようである.
(1)歯車の製造過程で生じがちな打痕について,その打痕がある程度以上の大きさを有すれば本測定法により検出が可能であることを実験により検証した.また,打痕を数学的に表現することにより,その大きさ,高さの違いが観測面上の輝度分布にどのように変化するかをシミュレートし,実験結果と比較してそれらがよく対応していることを確認した.
(2)自動車用歯車の最終的な機械加工としてのシェービング加工において,シェービングカッタを研削した後,次の再研削までの間にどれほど多くの歯車のシェービング加工ができるかは生産性の観点から重要である.そのために本研究では,その間において,歯車のシェービング加工1000個ごとにその歯車を抜き取り,その歯車に対して本測定法を適用し,測定された輝度の変化からシェービングカッタの再研削の必要性の判定可能かを検討した.その測定結果によれば,シェービングカッタ研削後3000箇までは輝度の減少が認められたが,それ以降においては輝度が上昇した.これは,加工数の増大とともにカッタの切れ具合が低下し,3000個の歯車加工後には輝度はふたたび上昇した.後者の原因については,カッタの切れ具合の低下とともに,歯面とカッタとの間のこすれる状態が輝度の上昇をもたらすものと考えられた.しかし,カッタ再研削直前の歯車の入手ができなかったために,本測定法の適用がシェービングカッタ再研削の判定に可能かどうか明示することができなかった.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Hiroshige Fujio: "Measurement of Form Deviation of Gear Tooth Flank Using a Plate as Reference Surface by Laser Interferometer with an Angle of Large Incidence"The JSME International Conference on Motion and Power Transmissions. II. 602-607 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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