研究概要 |
熱輸送ボルテックスとして衝突噴流による衝突面上の更新ボルアックスと複合対流による定在ボルテックスを対象としている。 平成13年度は,衝突噴流における衝突面の加振が,局所伝熱流動に与える影響を検討した。その結果,衝突面の加振は流体の吐出し,吸込みに対応し,それに応じて衝突面上に形成される渦が,移動する。これは周波数とRe数に対応して,伝熱促進したり,伝熱抑制したりする。この加振はノズルに入口部に及び,流量変動に対応した状況になっていることが,熱線風速計による測定で明らかになった。 複合対流の実験では,正方形断面水平管に,媒体として水を用いた三方加熱実験を行った。Ri数を変化させて流路上面に生ずる逆流域のスケールを測定した。入口温度の影響を受けながらもRi数と逆流域のスケールの関係が得られた。 伝熱促進での性能評価が1つの問題となるので,評価法の1つとしてエントロピーを導入したエントロピープ増大量の最小値となる条件を見出し,その条件で運転すれば周囲へ与える影響が少くなる事を検討した。
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